曇り空【仮】



あの頃は確かに好きだった。


そんな十和の面影をどこかに探して
ひどい行為にも耐えていたんだ。


でも

十和のことを
ひどいという資格は
あたしなんかにはなくて


あたしだって
十分汚くて酷かった。




こんな十和との関係を
ずっとずっと切れないでいるんだから。





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