曇り空【仮】



十和も無事に
受験に合格した。



地元の大学から
新幹線で2時間



看護学校に合格した十和は
あたしが俊に付き合って
毎日閉じこもっているあいだに
ひとり暮らしのアパートへと
引っ越してしまった。



形見、
パーカーをもらった。



十和の匂いは
2週間足らずで消えてしまった。

< 44 / 48 >

この作品をシェア

pagetop