双子の兄になって男子校に潜入!
束の間の休息
「──にしてもあんた、大変ね」
今日は体育祭前の休日。
梨沙子と久しぶりの買い物。
街に来て、ただいまカフェで休憩中。
『まぁね。
斗真の為だし、今更引けない』
「でも誰もいつもと変わんないんでしょ?」
梨沙子は私が犯人探しをしている事を知っている。
『動揺してる感じが全くない』
「違うんじゃない?」
『あいつらの中に絶対いるの』
「わかったわよ」
私が強く言うと渋々といった感じで納得してくれた。