秘色色(ひそくいろ)クーデターのレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
2015/12/01 12:29
投稿者: さいマサ さん
今作完読せよ!

そして思い出せ あの頃の色を きっと誰にもある 真っ直ぐな色を 今ならきっと 名のない色に 名をつけられるはずだから

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★★★★★
2015/11/30 19:03
投稿者: へるべる さん
ネタバレ
叫べ!!

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★★★★★
2015/11/13 21:27
投稿者: 春川 メル さん
秘色色クーデター

『我々は、反乱軍である』 『仲間よ、戦士よ、集結せよ』 ──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。 ------ 学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。 その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。 集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。 そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。 『だから、お願い』 『耳を傾けて、声を聞いて』 『──私も、叫ぶから』 読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。 もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。 単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。 ぜひ、ご一読を。

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★★★★★
2015/11/13 13:21
投稿者: 蒼山 螢 さん
逃げないで、戦え

輝は校内放送で「宣戦布告」を聞いた。 そこから、まわりが、自分が、変わっていく。 青春の破壊と再生。大げさでなく、その言葉が合うと思う。 こういうヒリヒリする青春を書くのがとても上手な作家様だということは分かっているけれど、毎回新鮮で毎回心をつかまれます。 これからどうなるの? どうするの? えっ危ないよ、ちょっとドキドキするよ! 行くの? わっ来た! 読みながらそう反応してしまいます。 自分の心と向き合うのって嫌い。だってこんなに苦しいんだろう。 他人のせいにしていたほうがいい。だってこんなに楽なんだもの。 登場人物みんなそれぞれ心に思いがあって、ラストは胸が熱くなってホゥとため息。 素敵な作品でした。読めてよかった!

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★★★★★
2015/11/09 17:51
投稿者: 苑水真茅 さん
戦う青春

狭い世界で構築されたヒエラルキーというのは学校だけのものではなく、様々な形で存在する。自分の意思でなく嵌め込まれるそれに、その問題に、誰もが必ず突き当たり、悩んだと思います。 私もそうで、抜け出したくて解放されたくて、でもそのやり方がいまいちわからないまま、大人になりました。覚えたことは、それなりに上手く泳いでいく、泳ぎ方だけ。 しっかりと前を向き、声を上げようとする彼らの姿が眩しい。夏の日差しのように力強く輝いていて、ああ、かっこいいなあと思いました。自分の弱さや傷と向き合い、狭い世界を壊してでも戦おうとする姿に痺れました。 そして、彼らの焦燥や苛立ち、弱さと強さをとても丁寧に書き上げた作者さまに脱帽です。 とても素敵な作品をありがとうございました。最強の戦う青春です。

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★★★★★
2015/11/06 18:12
投稿者: はづきこおり さん
予測不可能な秘色色の日々

『制服を着て、私たちは毎日、戦っている』 クーデターと表紙の言葉から勝手に『ヒエラルキー最下層軍』が理不尽なピラミッド構造をぶち壊すお話を想像したけど、そんな単純な話ではありませんでした。さすが作者様。 日常をぶっ壊そうと声をあげた反乱軍に、どういうわけか上位層の人まで参加…!? 予測のつかない展開にぐいぐい引き込まれて、登場人物たちの切実な声にグサグサ胸をえぐられました。 見るもの触れるものすべてが鋭く心に迫る、剥き出しの彼女たち。 友達や、親や、自分と、向き合うことが、どれだけ怖いか。 声に出すこと、耳を傾けることが、どれだけ大切か。 変わらないかもしれない。でも、踏み出すことに意味がある。 心に、晴れ渡る空。 秘色色(ひそくいろ)、素敵でした。

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★★★★★
2015/11/02 12:54
投稿者: 秋野桜 さん
ネタバレ
秘色色の青春

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★★★★★
2015/10/14 01:38
投稿者: はるせひろ さん
明日も明後日も、ずっと、戦っていく。

――ヒエラルキー最下層によってぶっ壊された日常 読み終わったあと、なんとも言えないような、とても爽やかな気分でした。 学校、職場、または別の場所。どこにでもヒエラルキーというものは存在していて、とても身近な問題だからこそ、すぐに読み入ってしまいました。 最上層にいる人間の悩みや、最下層の人間の辛さ。どちらもわかるからこそ、胸が痛みました。 ドキドキして、ワクワクして、リアルな彼女たちの感情がページをめくる手を止めさせてくれませんでした! ちょっぴりきゅんとして、ちょっぴり切なくて。これぞ青春と呼ぶべきものだと、思いました。 沢山叫んで、それでもまだ、明日も明後日も、この先ずっと、彼女たちはなにかと戦い続けていくのでしょう。 素敵な作品をありがとうございました!

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★★★★★
2015/10/12 02:58
投稿者: 馳月基矢 さん
さあ、その臆病な価値観に風穴を空けろ

学園という世界は格差によって成り立っている。 成績の順位が貼り出され、劣っていれば見下され、救いの手など差し伸べられない。 ヒエラルキーは絶対的で堅強、且つ普遍的。 その構成員は、己の役割を果たさねばならない。 ……本当に、そうだろうか? 成績が劣るあの人には、何の価値もないのか? テストの点数で測れない特技や個性は、嘲笑の対象か? 格差を超えた人間関係は、形成されてはならないのか? 本当に、ヒエラルキーこそが学園の価値観のすべてなのか? 疑問を胸に抱いたなら、 心に秘めた思いがあるなら、 言葉をぶつけたい相手がいるなら、 自分自身と本気で向き合いたいなら、 語って伝えよ。 伝わるとは限らない。 全部を壊せるとも思えない。 それでも、伝えたいと動き出したときから、確かに変わり始めるはずだ。 そんなクーデターを、私も起こしてみたかった。 胸の熱くなる青春小説です。

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★★★★★
2015/10/09 10:03
投稿者: 愛庭ゆめ さん
ネタバレ
叫べ

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★★★★★
2015/10/08 22:36
投稿者: Aki* さん
耳を傾けて、声を聞いて

それなりに上手くやっていた。友達に囲まれ、楽しい日々を過ごしていた。だけど、『我々は、反乱軍である』――その放送が“私”をぶっ壊した。 きっとどこでも存在するヒエラルキー。その上層部の人も下層部の人も、それぞれの思いを抱えている。当たり前だけど、ハッと気付かされるところが幾つもありました。 はじめは全くまとまりのなかった彼らが、ぶつかり合って、本音を口にし、仲間になってゆく…。その過程にとても青春を感じ、羨ましくさえ思いました。そして茗子、それからお母さんと話す場面では、感動して涙してしまいました。 なかなか伝えられない思い。でも、勇気を出して口にしてみれば、何かが少し変わるかもしれない。世界は自分が思っていたよりも、優しいのかもしれない。 見落としがちな大切なことが、たくさん詰まった作品です。多くの人に読んでもらいたいと、心から思いました。

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★★★★★
2015/10/07 22:36
投稿者: 沖田 円 さん
大きく叫べ

学生時代の世界ってとても狭いです。 ぎゅうっと詰め込まれたその場所で一括りにまとめられて、自分と違うものは排除して、でも本当は自分と同じ人なんてどこにもいない。 そんな世界で必死に戦う、小さな戦士たちの秘色色に輝いた青春。 人はとても弱いけど、戦い方はいくらでもある。 それは青春時代だけじゃなくいつまでだって付き纏うもので、だからこそ彼らの小さなクーデターは、負けるなと、わたしの背中を押してくれるようにも思えました。 彼らのどこかに自分がいます。 だからこそこんなにも彼らの言葉が突き刺さる。 大きな叫びが聞こえたならきっと自分の声もどこかに響くはず。 そう思える、彼らの見上げた空と同じに輝いた眩しく素晴らしい作品でした。 年代も性格も関係なく、ぜひ、青春謳歌してみて\(^o^)/

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★★★★★
2015/10/07 21:32
投稿者: 洋梨 さん
言葉になりません

本当にすごいお話でした。 数ページ読んだら止まらず、一気に読み上げてしまいました。 主人公や大和くんの心情だけでなく、 登場人物一人一人の感情が心に突き刺さる。 非日常的なのに、どうしてか感情移入してしまうのは、誰にでもこういった想いがあるからだと思います。 私も、逃げず戦いたい。 そう思えました。 あとは、ぜひ読んで自分で感じてみてください! 今、読んだ直後ですが言葉にならない想いがたくさん胸の中で交差しています。 そして、我儘を言うならば大和くんとの今後を見てみたい!番外編、続編、期待してます!(笑) 素敵なお話をありがとうございました。

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★★★★★
2015/10/02 21:46
投稿者: かわせつきひと さん
読み終えて胸が透くような作品でした

作中では、とある学校の中でのごく小さな世界で表現してますが、でも、これは僕たちの日常に溢れている解決がとても難しい問題。 人はとかく弱いものらしく、例えば人種が、社会的地位が、学歴が、勤務している会社が、住んでいる場所が、その佇まいが、身に付けている装飾品が、保有している車が……等々、少しでも他人との優越にすがっていないと、自身の存在を確認出来ないものらしい。 そんな閉塞的な世界で、自分の本音をさらけ出す勇気。泣きながらでも良い、怯えてたって震えてたって、逆に怒りのまま叫んだって良い。 志は各々違えども、心に秘めた何かを伝えたい者達が集う、小さな小さなクーデター。 これで何かが劇的に変わる訳では無い。ただ、そうする為に強くなる第一歩、明日をもっと良い日にする為の第一歩を歩む清々しさ、そんな事を作品を拝読しながら感じました。 いいよさん天晴れ。

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★★★★★
2015/10/01 20:08
投稿者: 圓谷愁 さん
ぶっ壊した日常の先に

『我々は、反乱軍である』 代わり映えのない納得行かない日常をぶっ壊したのは、ヒエラルキーの最下層 弱い者 強い者 隠さなきゃいけない過去 隠さなきゃいけない関係 穏やかなようで崩れそうな偽物の平穏を壊した先にあった、青春の色は…… 現在の学生、そして大人になった人の学生時代、多くの人が疑問に思い、それでも変わらなかったヒエラルキー ぶっ壊した勇気も、本音も、行動も、全部が胸にストレートに来るような作品でした。 いじめや立ち位置、今の現状。 そんなものに悩む人にも、学生時代に悩んだり違和感を持った人にもオススメ出来る作品です。 読んだ後に感じるこのスッキリとした想いは、是非一読して味わってみて下さい。

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