アリスには赤い薔薇を
猫には白兎の首を
あぁ、ダメダメ。
疑ったらキリがない。
それに猫は
悪い人じゃない。
そう思ってる
からには信じなきゃ。
頭をぶんぶん振って
猫を疑った気持ちを
振り払う。
「どうかした?」
「ううん
別に……」
どうしよう。
単刀直入に
聞いてみようか?
疑ってるって
思われちゃうかな?
「……なんか
気になってるでしょ
……僕のこととか」
「!!」
聞くなら今しかない。
そう思った。