横顔の君
*
「お、おはようございます。」
「おはようございます。」
やっぱり今朝は気恥ずかしい。
でも……私はきっとこうなることを望んでいたのだと思う。
彼に一目惚れしてから、早くももう一年近い時が流れていたし、本当に自然な流れだったから……
「えっと…せっかくだから、今日もどこか観光してゆっくり帰りましょうか。
それとも早めに帰りますか?」
「急ぐ用はありませんから、どこか見て帰りましょう。
このまま帰ったんじゃもったいないですよ。」
結局、私達はあちこちを観光し、夕方近くの列車に乗ってようやく家路に着いた。
「お疲れになったでしょう?」
「いえ、楽しかったので、疲れなんて感じませんでした。」
それは嘘ではなかった。
バレエも観光も、列車の旅も、そして…昨夜のことも、どれもこれもとても素敵な時間だったから…
「じゃあ、また…」
「また明日の帰り、お店に寄りますね。」
「待ってますよ。じゃ、おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
お互い、にこやかに手を振って別れた。
別れ際にもう明日の約束なんて…なんだかバカップル丸出しだ。
だけど、嬉しい…
いつでも、照之さんに会えることがとても嬉しい。
今はもう世界中が薔薇色に見えて、なにもかもが輝いて見えていた。
恋のチカラがこんなにも凄まじいものだとは、この年になるまで気付いてもいなかった。
「お、おはようございます。」
「おはようございます。」
やっぱり今朝は気恥ずかしい。
でも……私はきっとこうなることを望んでいたのだと思う。
彼に一目惚れしてから、早くももう一年近い時が流れていたし、本当に自然な流れだったから……
「えっと…せっかくだから、今日もどこか観光してゆっくり帰りましょうか。
それとも早めに帰りますか?」
「急ぐ用はありませんから、どこか見て帰りましょう。
このまま帰ったんじゃもったいないですよ。」
結局、私達はあちこちを観光し、夕方近くの列車に乗ってようやく家路に着いた。
「お疲れになったでしょう?」
「いえ、楽しかったので、疲れなんて感じませんでした。」
それは嘘ではなかった。
バレエも観光も、列車の旅も、そして…昨夜のことも、どれもこれもとても素敵な時間だったから…
「じゃあ、また…」
「また明日の帰り、お店に寄りますね。」
「待ってますよ。じゃ、おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
お互い、にこやかに手を振って別れた。
別れ際にもう明日の約束なんて…なんだかバカップル丸出しだ。
だけど、嬉しい…
いつでも、照之さんに会えることがとても嬉しい。
今はもう世界中が薔薇色に見えて、なにもかもが輝いて見えていた。
恋のチカラがこんなにも凄まじいものだとは、この年になるまで気付いてもいなかった。