横顔の君
裏切り
*
(なんだろう?)
ある時、LINEに新たな友達というのが表示された。
名前は『まどか』
誰だろう?
もしかして、業者?
削除しようかどうしようかと悩んでいたら、そのまどかからトークが届いた。
『間違ってたらごめんなさい。
紗代って、もしかしたら、吉村紗代さんですか?』
相手は私のことを知っている。
一体、誰なんだろう?
『そうですけど、あなたは?』
恐る恐るトークを送った。
『やっぱり?
私、小野寺まどか!
もしかしてもう忘れちゃった?
高2の時に引っ越したまどかだよ。』
(えっ!まどか?)
そう言われたら、急に笑顔のまどかの顔が頭に浮かんだ。
同じ中学で、中2の時に同じクラスになって、それ以来、けっこう仲良くしてたんだけど、彼女は高2の時に引っ越してしまった。
その後、たまに手紙や電話で連絡をしてたものの、そのうちに自然消滅して、連絡先もわからなくなっていた。
『まどか!懐かしいね!
急にどうしたの?』
『久しぶりだね!
実はね、今まで使ってたガラケーが壊れちゃって…なんだかあと何年かしたらガラケーは生産中止になるし、これからはやっぱりスマホですよって勧められてね。
まぁ、確かに周りは皆スマホだし、もう仕方ないかなぁって思って機種変したんだ。
それで、LINEもやってみたんだけど、そしたら急にあんたの名前が出て来て…』
『そうだったんだ。
もしかして、まだ私の携帯番号、登録してくれてたの?』
『うん、してた。住所もね。
でも、もうずいぶん前の番号だし、もうきっとメアドも番号も変わってるだろうなって思ってた。』
『変わって…あ、そういえばメアドは変わったけど、番号はあの時から変わってないよ。』
『ねぇ、今からちょっと電話掛けて良い?
スマホ、文字が打ちにくい。』
『もちろん!』
私はちょっとドキドキしながら、まどかからの電話を待った。
(なんだろう?)
ある時、LINEに新たな友達というのが表示された。
名前は『まどか』
誰だろう?
もしかして、業者?
削除しようかどうしようかと悩んでいたら、そのまどかからトークが届いた。
『間違ってたらごめんなさい。
紗代って、もしかしたら、吉村紗代さんですか?』
相手は私のことを知っている。
一体、誰なんだろう?
『そうですけど、あなたは?』
恐る恐るトークを送った。
『やっぱり?
私、小野寺まどか!
もしかしてもう忘れちゃった?
高2の時に引っ越したまどかだよ。』
(えっ!まどか?)
そう言われたら、急に笑顔のまどかの顔が頭に浮かんだ。
同じ中学で、中2の時に同じクラスになって、それ以来、けっこう仲良くしてたんだけど、彼女は高2の時に引っ越してしまった。
その後、たまに手紙や電話で連絡をしてたものの、そのうちに自然消滅して、連絡先もわからなくなっていた。
『まどか!懐かしいね!
急にどうしたの?』
『久しぶりだね!
実はね、今まで使ってたガラケーが壊れちゃって…なんだかあと何年かしたらガラケーは生産中止になるし、これからはやっぱりスマホですよって勧められてね。
まぁ、確かに周りは皆スマホだし、もう仕方ないかなぁって思って機種変したんだ。
それで、LINEもやってみたんだけど、そしたら急にあんたの名前が出て来て…』
『そうだったんだ。
もしかして、まだ私の携帯番号、登録してくれてたの?』
『うん、してた。住所もね。
でも、もうずいぶん前の番号だし、もうきっとメアドも番号も変わってるだろうなって思ってた。』
『変わって…あ、そういえばメアドは変わったけど、番号はあの時から変わってないよ。』
『ねぇ、今からちょっと電話掛けて良い?
スマホ、文字が打ちにくい。』
『もちろん!』
私はちょっとドキドキしながら、まどかからの電話を待った。