君が好き、気づいてよ
──悠月side──

SHRの時間

『はぁ!?男女共学化!?』

俺は担任の一言にすごい反応をした。
俺の通う清蘭学園は元々全国的に有名な吸血鬼のみが通う男子校で、偏差値は85位。
しかしこれから男女共学になるらしい…

「だが、この学園に通う事になる女子は1人だけだ。その女子生徒は私服で過ごすことになるからすぐに分かるだろう。」

1人か…

クラス中が少しざわついたが、担任の一言でクラス全体の黄色い歓声が上がった

「その女子生徒の血液のランクはSSS(トリプルエス)だから、くれぐれも本人の許可なしに血を吸わないように」

俺は正直驚いた。
SSSは、一番希少価値のある血で、純血の吸血鬼でも欲しがる血だから。
そして、1000年前から今迄、絶滅したと語り継がれていたから…

なのに、何故?

「その女子生徒がこの学園に通い始めるのは来週からだ。仲良くしてやれよ。では、SHRを終了する」

その一言で皆が個々の事をしはじめた。
俺は、ずっと血の事だけを考えていた
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop