サボリ組っ!
学校後****

コ「ん〜……ユウん家はどこだ〜?」

住所だけ言われても……俺分かんねぇよ……!

コ「交番は……あった!!」

交番****

コ「さーせん……ここってどこすか?」
警「……?この住所かい?……何しに行くの?」
コ「いや……ダチん家なんで…勉強教えてもらいに……」
警「……ここはこう行って……」
コ「……あざっす…」
警「……っ……君!!」
コ「……あぁ?」
警「喧嘩しない……よね…?」
コ「んなわけねぇだろ?ダチなんだからよ」
警「……そうか………勉強 頑張って来いよ」
コ「……お…おう……」

ユウ宅****

ユ「……コウのやつ…遅いな…迷ったか…?」

ピンポーン

ユ「お……」
コ「おじゃましまーす!!いや〜迷った迷った!」
ユ「……やっぱりな……分かりづらかったか?」
コ「大丈夫大丈夫!サツに場所教えてもらったから!それにもう行き方覚えた!」
ユ「そっか……じゃあやるか?」
コ「おう!!望むところだぜ!!」

ユウの部屋****

コ「うおぉ……アニメグッズが大量に……!」
ユ「……俺の部屋見て……引いたか?俺なんてただの引きこもりで学校で見せてんのは猫かぶり…俺の正体はこんなもんさ」
コ「何言ってんだよ!そんなことねぇって!勉強出来るし話してて退屈しねぇし!笑った顔も可愛いしな!」
ユ「なっ……///お前…そんなこと男に言って……恥ずかしくないのか?」
コ「ん? だって事実だろ?じゃあ!数学教えてくれよ!!おなしゃすっ!」ババッ
コ「……はいよ(笑)」クスッ

……どこまでも正直なやつだ……こいつといると…なんでも素直になれそうだ……まぁ……無理か………

コ「ところでユウ〜親とかは居ねぇのか?」
ユ「親?……親は仕事でほとんど家に来ねぇよ」
コ「マジかよ!いいなぁ〜叱るやついなくて」
ユ「そうか?……飯とか洗濯とか色々面倒だぞ?」
コ「え"っそれはヤダ」
ユ「よく言われるよ…親がいないと楽だろ?って……実際……飯作ってくんねぇし ほとんど話もしねぇな……悩み事相談したくても…する相手がいねぇからネットに逃げるっていうね…」

コ「……ユウ……」
ユ「悪いな……変な話して…」
コ「いや……話してくれてありがとな……でもお前がそんなこと話してくれるとは思わなかったわ」
ユ「コウ……」
コ「んじゃ!湿っぽい空気は終わり!勉強教えてくれよ!!」
ユ「そうだな!ゲーム機がかかってんだよな!」
コ「それにさユウ!」
ユ「……ん?」
コ「これからは悩み事があったら俺に言えよ!俺はユウの味方だからな!」
ユ「!……あ…ありがとう!じゃあ頑張ろうぜ!コウ!」
コ「うっしゃぁ!!やるぜぇぇ!!」
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