男嫌いな私が好きになるわけない!
自分のキモチ

女子攻撃炸裂!(萌花side)

教室のドアを開けたとたんに、クラスが静まり返って、女子の視線が私に向く。
…やっぱりね。
もう私と岡田の噂は広まったわけだ。
ほんっとに女子の情報入手力はすごいなぁ。その力を他のところでいかせばいいのに。
「久野さん、ちょっと来てもらえる?」
来ました。女子のお呼び出し。こうなるとは想像してたけどね。
「萌花…何かしたの?池田さんたちに呼び出されるなんて、めったにないよ?」
池田さんとは、さっき私に話しかけてきた人。気が強くて、いつも岡田ファンの中心にいるギャル系女子。
「…うん。今行く。」
私は体の向きをかえ、池田さんのところにかけよった。
「久野さん、私について来てもらえる?」
池田さんの周りは香水のキツイ匂いで充満している。
私はその匂いに顔をしかめながら、うなずいた。
池田さんの後をついていって、着いたのは誰もいない空き部屋。
扉を完全にしめると、池田さんは私を見た。
…いや、見たというより睨んだ。
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