男嫌いな私が好きになるわけない!
分かり合える人。(萌花side)
ーガシャン。ギイィィィィィィ……
屋上のドアを開けると、心地よい風が吹き抜けた。
私と叶は、壁に寄りかかりながら話し始めた。
「えっと…さっきのことだけど、岡田と何があったの?」
叶が、首をかしげながら聞く。
「昨日のことなんだけどね…」
そう言って、私は岡田との間にあったことを話した。
「そんなことがあったんだね…じゃあ、女子のみんなは勘違いしてるってこと?」
「うん。そーいうこと。」
叶は、うーん…と難しそうな顔をしながら考えていた。
「まぁ、時間がたてばおさまると思うから大丈夫でしょ。」
「時間が解決、かぁ……そうなればいいけどね。」
叶が言い終わったあと、沈黙になってしまった。
ーピロリン。ピロリン。
沈黙を破ったのは、私の携帯音だった。
「…あ、岡田からメールだ。」
携帯には、
『岡田匠だ。いきなりメールして悪いな。女子からは何かされなかったか?何かあったときは絶対に電話しろよ。』
まぁ珍しい。男が心配してメールですか?岡田みたいな男もいるんだ。気にかけてくれてたんだ。……ちょっとだけ嬉しいかも。
あ、それより。これって返信した方がいいのかな?でも、返信して「こいつ気があるのか?」なんて勘違いもされてほしくないし。って私が考えすぎか。
結局、心配してもらってるので返信することにしました。
…それにしても、男とメールするなんて久しぶりだなぁ。どういうふうに書けばいいんだろう……。
いや、あの人のことはもう忘れるんだ。だって、こんなに胸が痛くなるんだもん。忘れれば、こんな思いしなくてもよくなるじゃん。
忘れて何がいけないの?逃げて何がいけないの?私だって、つらいんだよ。こんな思いをずっと背負っていかないといけないの?そんなの、絶対に嫌だよ。いつまで引きずっていかなきゃならないの?
だけど、自分に質問しても答えは見えてはこなくて。ただ、正面から戦うのが怖いだけ。もっと胸の傷が深くなったらどうしようって。きっと、もっと傷が深くなってしまったらもう一生立ち直れなくなってしまうんだ、って。ずっと逃げてるだけ。
「…花!!萌花!!」
「えっ?あぁ、どうした?」
「萌花、大丈夫?さっきからずっと画面見て険しい顔してるよ?」
どうやら、さっきのことを考えているうちに表情が硬くなっていたみたい。
それに、手も止まっているからまだ1文字も書けていない。
「そっか。ゴメンね…。」
「萌花、もしかして……」
萌花は、私の悩んでいることに察しがついたらしい。
屋上のドアを開けると、心地よい風が吹き抜けた。
私と叶は、壁に寄りかかりながら話し始めた。
「えっと…さっきのことだけど、岡田と何があったの?」
叶が、首をかしげながら聞く。
「昨日のことなんだけどね…」
そう言って、私は岡田との間にあったことを話した。
「そんなことがあったんだね…じゃあ、女子のみんなは勘違いしてるってこと?」
「うん。そーいうこと。」
叶は、うーん…と難しそうな顔をしながら考えていた。
「まぁ、時間がたてばおさまると思うから大丈夫でしょ。」
「時間が解決、かぁ……そうなればいいけどね。」
叶が言い終わったあと、沈黙になってしまった。
ーピロリン。ピロリン。
沈黙を破ったのは、私の携帯音だった。
「…あ、岡田からメールだ。」
携帯には、
『岡田匠だ。いきなりメールして悪いな。女子からは何かされなかったか?何かあったときは絶対に電話しろよ。』
まぁ珍しい。男が心配してメールですか?岡田みたいな男もいるんだ。気にかけてくれてたんだ。……ちょっとだけ嬉しいかも。
あ、それより。これって返信した方がいいのかな?でも、返信して「こいつ気があるのか?」なんて勘違いもされてほしくないし。って私が考えすぎか。
結局、心配してもらってるので返信することにしました。
…それにしても、男とメールするなんて久しぶりだなぁ。どういうふうに書けばいいんだろう……。
いや、あの人のことはもう忘れるんだ。だって、こんなに胸が痛くなるんだもん。忘れれば、こんな思いしなくてもよくなるじゃん。
忘れて何がいけないの?逃げて何がいけないの?私だって、つらいんだよ。こんな思いをずっと背負っていかないといけないの?そんなの、絶対に嫌だよ。いつまで引きずっていかなきゃならないの?
だけど、自分に質問しても答えは見えてはこなくて。ただ、正面から戦うのが怖いだけ。もっと胸の傷が深くなったらどうしようって。きっと、もっと傷が深くなってしまったらもう一生立ち直れなくなってしまうんだ、って。ずっと逃げてるだけ。
「…花!!萌花!!」
「えっ?あぁ、どうした?」
「萌花、大丈夫?さっきからずっと画面見て険しい顔してるよ?」
どうやら、さっきのことを考えているうちに表情が硬くなっていたみたい。
それに、手も止まっているからまだ1文字も書けていない。
「そっか。ゴメンね…。」
「萌花、もしかして……」
萌花は、私の悩んでいることに察しがついたらしい。