男嫌いな私が好きになるわけない!

お弁当タイム(萌花side)

空き教室に来た、私と岸本くん。
机はちょうど2つあったので、隣同士で座ることに。
「ー…でね、それがさぁ、おかしくて。…って、聞いてる?」
「あっ…ごめんなさい…」
今の状況の説明してました(笑)
「ま、いいや。それよりも、萌花ちゃん全然食べてないね。お腹すいてないの?」
ん……?あ、そういえば、まだ食べてなかったな。
「今から食べますっ」
「何か、萌花ちゃんって忘れっぽいね。まぁ、そういうとこも可愛いけど。」
……ん?んんっ!?
「っか、可愛いなんて……っからかわないでくださいっ!」
はむはむとご飯を頬張る私を、楽しそうにみていた岸本くんには気付かなかった。
そして、時間は過ぎ。
ーーキーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムが鳴ったね。もう、教室帰らないと。」
私が話しかけると、岸本くんは残念そうに眉を下げた。
「そうだね。もっと話していたかったけどな。」
一緒にいて、楽しいって思ってくれていたんだ。へへっ、嬉しいな。
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