男嫌いな私が好きになるわけない!
「誰か助けてぇーっ!」
怖い…怖い怖い怖いっ!
私も走り続けてたら体力が無くなってきて、呼吸が荒くなる。
そして、私は男に手首を捕まれてしまった。
「いやっ!離してよ!」
「あぁ!?おまえが逃げるのがいけねぇんだろ!」
そ、それもそうだけど……。
って。手!手を離してよ!
「じゃ、スマホ壊されたお詫びに何をしようかな…」
「なっ…この変態っ!スケベ!」
体が震えてくる。そして、過去の光景が頭にフラッシュバックする。
「い、いや…離し、て…」
「何?お前もしかして男嫌いなの?」
「ちっ、違う…そんなワケ…」
強気だった私もだんだん弱気になってくる。
「…じゃ、お前を食っちまおうかな…」
背筋が凍る。嫌…このままじゃ、私…
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