素直になれなくて
レストランに上がる階段を登っていると
上から手を振る、懐かしい顔。


今日、約束していたお母さんの親友の
瑠璃おばちゃん。


小さい頃から、毎日の様に遊んでいて
いっぱい出掛けたりもしたな。



「瑠璃ちゃん、お待たせ~」


「菜々ちゃん、大丈夫よ。

焦らなくて」


「ココが、中々支度が終わらなくてね」


「ココちゃん、可愛くなって~

久しぶりね」


「瑠璃おばちゃん、こんにちは」


「リっくんは?」


「あー、タバコ吸いに行ってるのよ。

体に悪いって言っても、全然聞かないし」



お母さんと瑠璃おばちゃんが話をしていると
後ろから低い声が聞こえた。




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