素直になれなくて
「リク」


「んー?」


「もっと早く、リクのこと…好きになりたかっ

たな」


「え?」



遠くの海を見ながら、リクに話しかけると
リクから視線を感じて、リクを見上げた。



「私、ほら…リクの知ってる通り、ころころ

好きな人変わってたでしょ?」


「だな」


「あはは…ほんと何を見てたんだろうね~

こんなに近くに…ステキな人がいたなんてさぁ」



ぎゅっ!!!



リクが、強く私を抱き締めた。



「昔のことは、もういいじゃん。

それより今、ココがオレの隣にいてくれるのが

幸せ。」


「リク…」



抱き締められたまま、リクを見上げた。




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