嫌いじゃない。
あの時ちょっと足悪くしてたんだよな。
どうせ私が、超運動音痴とか思いこんで恥をかかせたいだけだろう。
予想はしてもなかったけど、ホントにやるとは思わなかった。
しょうがない。やるからには、ちゃんと走ってそれなりの順位を取ってきてやろうか。
自慢ではないけど、運動は出来る方だと思うし。
ざまあみろとでも言うような顔をして、谷山グループの人達が見てくる。
「ざまあなのは、アイツらの方だよねー。」
有紗が得意げな顔を浮かべて言う。
「かもね」