嫌いじゃない。
「ですよねー…って、は?え?!今なんて?」



「だから、考えといてあげるってば」



「や、やったあ!オレ超頑張っちゃうからね!」


…こんな見た目チャラいし、目つきも悪いのに、こういう時だけ子供みたいな笑顔するんだよね。


てか、まだOK出してないし。




「でも、あんたさ一位取れないと思うよ?」


「なんでー?」


「だって、アンタの学年、私と同じ中学の時の後輩がいるはず…」


「それが何か?てか、その瑞穂先輩の後輩いいなー。だって中学の時の瑞穂先輩を知ってるわけでしょー?」


おい…


「その私の後輩なんだけど、たしか長距離で全国ベスト8に入ってたことあったのよ」



「はぁ…オレも瑞穂先輩と同じ中学だったら良かったのになぁ。ショックー」

聞けよ。


「私はもう言ったからね」
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