嫌いじゃない。


「ちょっと話があって。今日の昼休み、B棟2階の空き教室で待ってますね?」


「あ、うん。分かった」



話…ってなんだろ。大事なことかな。



「瑞穂ー。矢澤君と何話してたのー?」



「なんか放課後、話があるからって」



「へぇー。遥君という敵がいながら、よく今の時期に動き出したわね」


「何のこと?」


「べっつにぃー」




ーーキーンコーンカーンコーン



授業終了のチャイムが鳴り響き、帰る準備を始める。



B棟2階の空き教室…だったよね。確か。
< 34 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop