嫌いじゃない。
今の私は順位とかそんなのどうでも良くて、ただ抹茶プリンを追いかけていた。
ていうか、それしか見えていなかった。
するといつの間にかゴールしていて、
周りから歓声が上がるが、気にせず、すぐさま観客席に戻った。
「あ、有紗!プリン!プリン頂戴!」
「はーい。どうぞ!」
ちゅるんっ
「ん、美味しいっ!」
「さっき真子さんが届けてくれたんだよー。良かったねぇ。」
プリンをちょうど食べ終えた頃…
「「キャァァァァァァァ!!!」」
「来たよ来たよ!」
「お待ちかねの2人が!」
ついに私をかけた掛け?が始まった。
こっちが緊張するんだけど。
2人とも全くの互角だし、なんか息ぴったりで走っている。
きっと二人三脚なんかやらせたら、物凄いスピードなんだろうな……ってそうじゃなくて!