嫌いじゃない。
芹沢の幼なじみ
HRがちょうど終わろうとしていた頃、担任が突然言い出した。
「えーと、今日はアメリカからの転校生がきたから。仲良くしてやるんだぞー」
そう担任が言うと、黒髪ロングの美少女が教室に入ってきた。
クラスの男子達がニタニタし出すと、「ニヤけてんじゃねえよ!」と女子がツッコミを入れる。
すると、美少女がゴホンと咳をこみ自己紹介を始める。
「香川 杏里(かがわ あんり)です。小学生の時までは日本に住んでいたので、日本語は完璧です!これからよろしくお願いします!」
見た目通りの可愛くて明るい子だ。
「杏里ちゃんって、誰かさんと違ってただ可愛いだけじゃないんだねー!仲良くしようね!」
「うんっよろしくね!」
「英語ペラペラなんでしょー?良かったら教えてー!」
さすが美少女転校生。人の群れで大変な事になっている。
私は全くと言っていいほど興味ないけどね。
「アイツ嫉妬してんじゃね?」
「キャハハ!マジウケるわ〜。ざまあって感じぃ!」
だから興味ないっつの。