嫌いじゃない。
「だって、先輩に素直になってほしいんだもん。確かに先輩の気持ちは分かったようなモンだし嬉しいんだけどね」
「……その顔、ニヤけてるのか困ってるのか分からないよはる君。それとちゃんと服拭きなよー」
「はい。」と花柄のハンカチを渡される。
「杏ちゃん本当にありがとう!」
「いえいえ!瑞穂ちゃん…早く自分の気持ちに気付いてくれればいいね?」
杏ちゃんが頬杖をつきながらニッコリと微笑んで言った。