音ちゃんにお任せ
でも、何の関わりのない私がここにいることはやっぱり場違いなのかもしれません。
だとしたら、一ノ瀬くんの彼女ということにしておけば、変に思われることもないのかもしれません・・・。
「そ、そうなのです!はい!」
「そうだったのね、ごめんなさい。勘違いしていて」
「い、いえ」
お母さんはそのまま自分たちの作業に戻っていってしまった。
つ、疲れました。
どっと、どっと!
変な汗をかいてしまいました。
「はっ!す、すみません・・・。あの、なぜか私なんかが一ノ瀬くんの彼女ということになってしまいました・・・」
「まぁ、別にいいんじゃね?その方が自然だし」
「・・・すみません」
許してもらえたんでしょうか。
琴心ちゃんの手前、怒れないだけでしょうね・・・。
ああもう、私はどうしてこう・・・。