音ちゃんにお任せ



笹の葉飾りは当日まで園で飾られることになりました。
半日終わり、琴心ちゃんと一緒に降園です。




「たのしかったねー」

「はい。楽しかったですね」




私と一ノ瀬くんとで琴心ちゃんを挟み、手を繋いで歩く。
向こうの方では、どこかの家族が同じように子どもを間に挟んで歩いている。



家族・・・。




私たちも、遠目で見ればそんな風に見えているんでしょうか。




なんだか、こそばゆい気持ちです。





「・・・今日は悪かったな、付き合わせて」

「いえ、とても貴重な体験になりました!」

「ことも喜んでるみたいだし。助かった」

「私でお力になれる事ならなんでも!」

「あんたって、バカだな」



・・・バカ。
なぜ。




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