音ちゃんにお任せ
琴心ちゃんからのプレゼント。
嬉しいです。
「自分で渡せって言ったんだけど、恥ずかしいってうるせぇから」
「そうなんですね。ありがとうございます!さっそくつけます!」
「は?」
私は括っていたゴムを外し、二つ括りにしていたのを一つにまとめシュシュでくくった。
「どうでしょう!」
「・・・い、んじゃね?」
「嬉しいです、ありがとうございます。琴心ちゃんにも、お礼を言わなければ!」
「ああ。きっと喜ぶ」
戸惑った様子の一ノ瀬くんは、そのまま去っていく。
未江ちゃんが口をあんぐりとあけたまま私たちの様子を見ていた。
「な、なんなの今の」
「はい?」
「あんたたち、いつの間にそんな仲良くなってるわけ!?てか、プレゼントってなに!」
捲し立てるように言われ、私は戸惑う。