音ちゃんにお任せ



「ごめん、音ちゃん!私今日から友だちんちに泊まりなんだ!結にぃも部活でまだ帰ってこないし。たぶんもう少ししたらお兄ちゃんがことを連れて帰ってくると思うんだ」

「はい、わかりました。迷惑でなければお待ちしています」

「迷惑とかないから、いて!ごめんね!」





冬深さんはでかけられるそうで、バタバタと慌ただしく出て行かれてしまいました。
人の家で一人で留守番というのは、少しソワソワしてしまうものですね。


とりあえず、勝ってきたものを片付けてご飯を作って待っていましょう。




がたっ
ふらつき、慌ててテーブルに掴まる。



あれ・・・?




なんでしょう。
視界が、グルグルと・・・。


こうしてはいられないのに。
一ノ瀬くんが帰ってくるまでにご飯をつくって・・・。


ああでも、力が入りません。



頭がポーッとして・・・。





うまく・・・。






< 113 / 290 >

この作品をシェア

pagetop