音ちゃんにお任せ
「・・・でもあんたは違うんだろ。俺よりも、あんたはよかったのか」
「私ですか・・・?はい、私は。決してやましいことなんてありませんし。私がしたくてしていることですから」
それで何を言われようと、私は平気。
自分が信じた道だから。
「そうか」
「はい」
「明日は、別に無理してこなくてもいい」
「いえ、行かせてください。大変ご迷惑をおかけしたので、お礼をさせてください!」
「・・・そんなのはいい。あんたにはそれ以上に今までいろいろしてもらっている」
本当に、私はもらってばかりなのに。
温かい笑顔や、優しさをたくさん。
私が皆さんと一緒にいたいからしていること。
それにお礼を言ってもらうのは、なんだか違う気がするのです。
「それより、帰ったらすぐ寝ろよ。またぶり返すぞ」
「はい。・・・やっぱり一ノ瀬くんは、優しいです」
「別に優しくなんか」
「優しいです!とっても、温かいです」