音ちゃんにお任せ
きっと、勝手に外に出てはいけないときつく言われていたのに出てしまったのね。
「冬さんの事が、心配だったんだと思います。怒らないで上げてください。それよりも早く、部屋へ」
「・・・すみません」
「いえ、これも何かの縁ですので」
冬さんを支えて立ち上がり、二階への階段を上る。
外から見て思ったけれど、とても広い。
二階には部屋がざっと見たところ4部屋もある。
なかなかの、お金持ちなんだろうか。
冬さんの部屋だという一室に入ると、可愛らしい女の子の部屋。
ピンクを基調にしてぬいぐるみのたくさんある愛らしい部屋だった。
ベッドに横になる前に着替えてもらい、横になった冬さんに布団をかけた。
「少し眠っていてください。後でおかゆとお薬お持ちしますね」
「・・・ありがとうございます」
「いえ。あ、琴心ちゃんは何か食べられないものってありますか?アレルギーとか」
「こと・・・?アレルギーはないです・・・」
「じゃあ、琴心ちゃんにも何か作って食べさせておきますね」
「すみません・・・」