音ちゃんにお任せ
「もっと、おとちゃんとあそびたいー」
「また、次に来た時にたくさん遊びましょう」
「・・・うん」
8時半、琴心ちゃんを寝かしつけ私は1階に降ります。
冬深ちゃんはお友達のところ、一ノ瀬くんはバイト。
少し前までは結斗くんもいたのに、少し出てくると言って出て行ったきり帰ってきません。
困りました。
琴心ちゃんだけを置いて帰るわけにはいきませんし。
でも、一ノ瀬くんは今日は11時ごろまでバイトだと聞いているし、冬深ちゃんはお友達のところにお泊り会。
結斗くんはどこに行ったんでしょうか。
出る直前、誰かから電話がかかってきていたようでしたけど・・・。
私はお茶をいただき、椅子に座って待つことにしました。
静かな時がしばらく続き、少しだけうとうととしてきたころ玄関が開く音がして足音が近づいてきます。
結斗くんが、帰ってきたんでしょうか。
「結斗くん・・・?おかえりなさい、遅かったんですね」
リビングに入ってきたのはやはり、結斗くんでした。
でも、少し様子がおかしいです。