音ちゃんにお任せ



奥から、少しだけあいつらの様子を盗み見る。
綾瀬は、いつものように笑ってる。


少しだけ、ホッとして視線を逸らした。



泣かせたままは、正直いい気はしない。




「そんなに気になるの?どっち?右?左?」

「そんなんじゃねぇっての。仕事しろ仕事」




突っかかってくる由紀子を蹴散らして仕事に戻った。
あいつらはしばらくだべった後帰っていった。



だからなんで俺が。




別にいいじゃねぇか。
元の生活に戻るだけだし。



唯斗が頑張るつもりならそれはそれで、勝手にすることだ。




俺がどうこう言う話じゃない。






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