音ちゃんにお任せ
「昨日、クラスメイトさん来てたらしいじゃないですかぁ!」
次の日も同じカフェでのバイト。
昨日は休みだった1個下のバイト仲間、飯島加奈。
苦手なタイプの女だ。
「・・・別に呼んだわけじゃない」
「会ってみたかったなぁ!女の人だったんですよね?」
「会ってどうする」
「えー、だって、瑞己さんが連れてくる女の人ってどんなの人なのかなぁって」
にっこりと笑顔を向ける加奈。
「ていうか、お前仕事しろ」
「えー、じゃあ、いってきまぁす!」
頬を膨らませながらホールに出て行く加奈を見送る。
疲れた。
今日は由紀子はいない。
あいつと二人のホールって、疲れるから嫌なんだ。
仕事ができないわけじゃないが、口が止まらん。
なんたって、あの女はああもぺちゃくちゃと喋るんだ。