音ちゃんにお任せ



作ったのは、簡単にオムライスとサラダ。
男の人ってどんなものが好きなのかわからないし。

別に冬さんのためのおかゆも作った。
まだ眠っているだろうから、後でもう一度温め直して持っていこう。


テキパキとここまでこなしたのはいいけれど。
私、一体他人の家でなにをしているんだろう。



おせっかいにもほどがある。
琴心ちゃんだけじゃなくて、他の兄弟さんの食べるものまで作るなんて・・・。



というか、見知らぬ他人が作った料理なんて気持ち悪くて食べたくないだろうか。




サーッと血の気が引いていく。
で、でも、ここまでしてしまったのですから。
もう後には引けません。



お米も買ってきたものだし、この家のものは道具くらいしか使っていませんし。
使ったものは洗っているし、許してもらえるだろうか。





「琴心ちゃん、ごはんできたので食べますか?」

「わあい!」



琴心ちゃんには、見ず知らずの人を家にあげてはいけないと教えなければ。
心に決め、琴心ちゃんのところに出来上がったオムライスを運んだ。





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