音ちゃんにお任せ



未江ちゃんに事情を話し、すぐに病院に向かいます。
タクシーを拾って、病院まで。


急かす気持ちが焦りを生み、心が落ち着かない。




「一ノ瀬くん・・・」




階段から落ちたというのは、どれ程の怪我なのでしょう。
命に別状は、ないのですよね・・・?
それとも・・・。




ダメ!
私が悪い方に考えては。
私なんかより、結斗くんや冬深ちゃんの方がずっと不安で苦しいはず。




タクシーが病院の前で止まり、降りると駆け出した。



処置室の前には、結斗くん、冬深ちゃん。
そして冬深ちゃんに抱っこされて眠る琴心ちゃんがいました。



「みなさん・・・!」

「音ちゃんッ!」

「音ちゃん・・・ごめん・・・。来てくれて、ありがとう」




今にも泣きだしそうな皆さんが迎えてくれ私は泣くまいと耐えながら頷きました。





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