音ちゃんにお任せ
「・・・いちのせ・・・く・・・」
眼鏡がっ・・・。
今の勢いで落ちてしまいました。
ど、どうしましょう・・・。
あの、これは・・・。
一瞬にして混乱する頭に。
それでも抵抗する気にはなれなくて。
一ノ瀬くんの身体が、少し震えていたから。
こうすることでその震えが止まるのなら。
「・・・悪い。これじゃあ、結斗の事言えないな」
そう言いながら切なそうに笑って離れる。
そんな一ノ瀬くんを見て、私は離したくないと・・・。
離れようとする一ノ瀬くんの身体をぐっと引き寄せて一ノ瀬くんの頭を抱きしめた。
「私が!一ノ瀬くんのお母さんになります!」
どうすればいいのかなんてわからない。