音ちゃんにお任せ
「ちょっと、いつまでそれやってるの」
「あ、すみません・・・」
「とろいんだから!」
飯島さんがむすっとした表情でそう言いながら私がしていた仕事をさらってテキパキと片づけていきます。
ああ・・・、情けないです。
早く慣れてテキパキ動けるようになりたいのに。
足手まといになっている気がします。
「ちょっと、早く注文取りに行きなさいよ」
「は、はいっ」
それからも、いろいろと指導されながらなんとかその日のバイトを済ませたのでした・・・。
つ、疲れました・・・。
飯島さんは、スパルタです。
「あの、飯島さん」
「なに?」
「私、なかなか覚えられなくてすみません。いろいろと教えてくださってありがとうございます。明日も頑張りますので、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げる。