音ちゃんにお任せ
「そういう事だから、お前、うちに行ってあいつらの様子見てきてくれね?お前今日休みだろ?」
「あ、はい。そういう事でしたら、もちろん!」
「よろしく。なんなら、俺の部屋で寝てくれていいから」
「えっ・・・」
サラッと言われた。
一ノ瀬くんは、本当になんとも思っていないのですね・・・。
顔が熱くなると同時に、胸がちくりと痛む。
なんなんでしょう、この痛みは。
「だ、大丈夫です。私も十分眠りましたし。ちょうど今日は一ノ瀬家の日なので」
「・・・まぁ、どっちでもいいけど。よろしく」
「はい!お任せください!」
奥に入り、オーナーの手伝いを始めた一ノ瀬くん。
私は声をかけカフェを後にする。
ドキドキな夜でした。
一ノ瀬くんと二人の。
素敵な夜でした。