音ちゃんにお任せ
「ん」
嬉しそうな声色に変わって、私の心も嬉しく高鳴る。
幸せ。
今この時をそう呼ぶんでしょうか。
幸せで。
幸せで。
夢みたいで。
「瑞己・・・くん」
「っ、くんついてるけど、・・・ま、いっか」
「なんだか、変です。今日の瑞己くん・・・っ」
呼びなれない名前がぎこちなくて。
照れくさくて仕方ない。
「音のせいだな。俺が変なのは」
「えっ!?」
「音が、俺を変えたんだ」
優しい手が私の頭を撫でる。
顔をあげると優しい表情の瑞己くんと目があった。