音ちゃんにお任せ
「遠距離だな」
「え、あ、はい」
瑞己くんと手を繋いで家まで向かう。
汗ばんでしまっているはずなのに、瑞己くんはなんともなさげにつないでくれている。
「たまには、俺んち来いよ。あいつらも会いたがってる」
「はい!私も、会いたいです。あんな形でお別れになってしまって、すみませんといいたいです」
「ほんと。ことは大泣きしておさまらないし。冬も結斗も落ち込んで家ん中ずっと暗かったんだっつの」
「す、すみません・・・」
申し訳ないです。
そんなことになっていたなんて・・・。
本当に、自分勝手なことで悲しませてしまったみたいです・・・。
「だから、これからもちゃんとあいつらとも会ってやって」
「はい!もちろんです!」
私は張り切って声を上げた。
私だって会いたい。
皆さんに、会いたいです。