音ちゃんにお任せ



「あの、もしよかったら時々家来てよ!」




思い立ったように結斗くんが叫ぶ。




「ほら、ことも音ちゃんに懐いてるし。ことの相手してくれたら俺たちも助かるしさ」

「うん、うん!私も、音ちゃん来てくれたら嬉しい!」

「・・・い、いいんでしょうか」



私は思い切り部外者で。
一ノ瀬くんとはただのクラスメイトでお隣さんで。

ただ一度、迷子の琴心ちゃんをお連れしただけで。



「いいに決まってんじゃん!」

「わ、わかりました・・・。私にできる事なら」




私も、琴心ちゃんと会えるのは嬉しいことだし。
この兄弟の何か手伝いができるのならうれしい。



つい、二つ返事で答えてしまったのでした。







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