音ちゃんにお任せ



その黄色い声が聞こえているのかいないのか、一ノ瀬くんは一気にコート下まで行くと綺麗なフォームでシュートを決めます。




シュッと綺麗な音を立て、ゴールの淵にあたることなくボールは吸い込まれていった。





キレイ。




思わず見惚れてしまいました。





「きゃー!」




女の子たちは、相変わらず黄色い声を上げています。
ほ、本当に人気なんだ。


普段、まったくそんな感じに見えないのだけど。




「あー、やっぱ一ノ瀬くんかっこいいよね」

「うん。寡黙でなに考えてるのかわかんないところがすごくいい!」

「でも、だからこそ無闇に話しかけれないんだよねー」



すっかり話は恋バナとやらにうつっているようです。




< 40 / 290 >

この作品をシェア

pagetop