音ちゃんにお任せ
ドダン!!!
「きゃあ!」
「お、おい!」
突然大きな音と共に騒然となる体育館。
私は音の方へ振り向くと、一ノ瀬くんが倒れているのが見えた。
「一ノ瀬くん!」
先生が、一ノ瀬くんに駆け寄り声をかける。
そして、騒然としたまま一ノ瀬くんは保健室に運ばれていった。
一ノ瀬くん・・・。
不安が胸を支配する。
大丈夫かしら。
いったい、どうしてしまったの?
さっきまで、バスケをかっこよくしていて。
変わった様子なんてなかったのに。
無理、していたのかしら。