音ちゃんにお任せ
学校に行って、バイトをして働いて。
帰ったら言えの事をして、兄妹の面倒を見て・・・。
疲れないはずがない。
きっと、無理してたんだ。
一番上のお兄ちゃんだからしっかりしなくちゃって。
しんどくても、文句も泣き言も言わずに。
兄妹のために。
私はグッと唇を噛みしめ、拳を握る。
「起きるの、待ってもいいですか?」
「いいけれど、授業は?」
「・・・サボります!」
覚悟を決めました。
一ノ瀬くんに、なんと言われようと。
迷惑だと罵られようと。
せっかく乗りかかった船。
私、一肌脱がせていただきます!