音ちゃんにお任せ



一ノ瀬くんは、今日もバイトだそうです。
一ノ瀬4兄妹が揃うのはいつになることでしょう。



あの日、保健室で目が覚めた一ノ瀬くんに「一ノ瀬家のお手伝いをさせてください!」と土下座する勢いで頼み込んだ。
倒れるまで無理をしている一ノ瀬くんのなにか役に立ちたくて。


最初は渋っていた一ノ瀬くんだけど、渋々と言った形で了承してくれた。




「・・・別に、ことと遊びに来るくらいなら止める理由もないし」




そんな風に許しを得たのです。
私は、琴心ちゃんのお遊び要因。


ですが、来るからには、できることはやらせていただきます。



「で、なんで、エプロン?」

「はい。夕食の用意をと思いまして」

「え?作ってくれるの?」

「もちろんです!お二人は、宿題なりなんなりとお好きに過ごされてください。できましたらお呼びしますので!」




両手でガッツポーズを作りながら宣言する。
おせっかいおばさん、上等です!

やると決めたからには、とことんおせっかい焼かせていただきます。





< 47 / 290 >

この作品をシェア

pagetop