音ちゃんにお任せ
一ノ瀬くんは、今日もバイトだそうです。
一ノ瀬4兄妹が揃うのはいつになることでしょう。
あの日、保健室で目が覚めた一ノ瀬くんに「一ノ瀬家のお手伝いをさせてください!」と土下座する勢いで頼み込んだ。
倒れるまで無理をしている一ノ瀬くんのなにか役に立ちたくて。
最初は渋っていた一ノ瀬くんだけど、渋々と言った形で了承してくれた。
「・・・別に、ことと遊びに来るくらいなら止める理由もないし」
そんな風に許しを得たのです。
私は、琴心ちゃんのお遊び要因。
ですが、来るからには、できることはやらせていただきます。
「で、なんで、エプロン?」
「はい。夕食の用意をと思いまして」
「え?作ってくれるの?」
「もちろんです!お二人は、宿題なりなんなりとお好きに過ごされてください。できましたらお呼びしますので!」
両手でガッツポーズを作りながら宣言する。
おせっかいおばさん、上等です!
やると決めたからには、とことんおせっかい焼かせていただきます。