音ちゃんにお任せ
やっぱり、一ノ瀬瑞己掴めません!
「あんたは、なんで俺に構うわけ」
「え・・・。なんでといわれましても・・・」
理由なんてないのです。
ただ、気になる。
本当にそれだけで。
それは、理由になるんでしょうか。
「一ノ瀬くんは、いつも一人で寂しくないのですか?」
「寂しい?バカじゃないの?」
バ、バカと言われてしまいました・・・。
寂しいなんて感情、女々しいですよね。
一ノ瀬くんがそんな事、思うわけが・・・。
ああ、もう私はいつも考えなしで。
カサッ
音がして見れば、一ノ瀬くんがパンの袋を開いていたところだった。