世界中の誰よりも
あれから、時間が立った




たくさん泣きすぎて疲れてしまった




鏡を見れば




目は真っ赤で、晴れていた




その顔を見て、また泣きたくなったけど




もう、涙なんて出なかった




リビングに戻ると、母さんの姿はなかった




弟が床でゴロゴロしてたので、少しイラッとしたが…




「ねぇ、母さんは」




「んー、なんかどっかいったよ」




「どこいったん」




「知らーん」




どこ行ったんだろう




うちが泣いてばっかりだから




怒ったかな




どうしよう




うちのせいだな




母さんは、私が寝るまで帰ってこなかった




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