【完】私が恋したプリンス*
大量のノートを持って職員室を出たはいいものの…
重たすぎて手が痺れてくる…
こんな事になるなら優人を連れてくればよかったな…
すると突然、
「手伝うよ」
という言葉とともに、手の中の重さは無くなり、ノートはその人が全て持ってくれたようだった。
「えっ?」
突然の出来事に顔を上げその人を見る。
「嘘っ…!!?」
「ハハッ何驚いてるの?」
だって、私の目の前には1つ上の3年生の先輩。
ううん、先輩だけってだけじゃ驚かない。
驚いてしまったのは、この学校で優人と同じく有名な王子様…東淳平(あずま じゅんぺい)先輩がいたからだ。
「す、すみません!てか、持たせるのなんて悪いです!」
こんなに有名な王子様に大量のノートを持たせるなんて気が引けてしまう。