【完】私が恋したプリンス*


大量のノートを持って職員室を出たはいいものの…

重たすぎて手が痺れてくる…



こんな事になるなら優人を連れてくればよかったな…



すると突然、



「手伝うよ」



という言葉とともに、手の中の重さは無くなり、ノートはその人が全て持ってくれたようだった。



「えっ?」



突然の出来事に顔を上げその人を見る。



「嘘っ…!!?」



「ハハッ何驚いてるの?」



だって、私の目の前には1つ上の3年生の先輩。

ううん、先輩だけってだけじゃ驚かない。

驚いてしまったのは、この学校で優人と同じく有名な王子様…東淳平(あずま じゅんぺい)先輩がいたからだ。



「す、すみません!てか、持たせるのなんて悪いです!」



こんなに有名な王子様に大量のノートを持たせるなんて気が引けてしまう。

< 10 / 307 >

この作品をシェア

pagetop