【完】私が恋したプリンス*
「力仕事は男の仕事だよ」
私がそう言うと当たり前のように東先輩はそう言った。
「それでも悪いです!」
いくらそんなこと言われても…そうですねって納得出来ないよ…
「じゃあ俺にキスしてくれたら、このノート返してあげる」
「へっ!?」
キ、キス!?kiss!?
「もちろん口にだよ?」
東先輩の目は真剣だった。
「ご、ごめんなさい…ノートお願いします」
キスなんて到底出来ない私は折れるしかなかった。
「残念だなぁ、君からのキス期待していたのに」
東先輩は普通にそんなことを言いのけていた。
そんなことを言われると顔が沸騰しそうなぐらい赤くなってしまう。