【完】私が恋したプリンス*
女子にそんな言葉は禁句なのですよ。
なんせ、身分の差が明らかなんですから。
「那姫は酷いなぁ。俺は正直者なのに」
「酷くありません!正直者だと言うなら、それを証明して下さいよ!」
きっと淳平先輩は笑顔で流すんだろうな。
悔しいけど、その笑顔は凄くカッコイイんだろうな。
「ハハッ…証明ね」
ほら、爽やかに笑って見せてる。
そして、窓辺から離れて私にゆっくりと近づいてきた。