【完】私が恋したプリンス*
そんなことよりも…
私はこの場からすぐに立ち去りたい。
「実莉ちゃ「あっ、那姫」」
不覚にもその場に少しの間居座ったのが間違いだった。
「…げっ……!!」
「うわぁー露骨に嫌な顔しなくてもいーのにー」
淳平先輩が近づいて来るたび、周りからは視線が一気に集まる。
その大半を占めているのが女生徒で、鋭い視線が向けられていた。
その視線だけでも既に耐え難いのに…
おまけに私は昨日目の前の王子様に告白をされている。