【完】私が恋したプリンス*
「そ、それは遠慮しておきます!!!!」
淳平先輩の胸を手で押して迫ってくるのを阻止した。
「えー、ご褒美欲しくないの?」
「いや、それ、ご褒美じゃないです…」
こんなこと、学園の王子様に向かって言うのなんて恐れ多いけれど…
キスは違います!
こんな所で私のファーストキス、奪われるわけには行かないんです。
「じゃあこれ?」
「つ、次はなんですかっ!?」
半信半疑で先輩を見つめていると、頭を優しくポンポンされた。