【完】私が恋したプリンス*


「どうしたんですか?」



「あのね、これあげる!」



ラッピングされたカップケーキを渡した。



「もしかして、なっちゃん先輩作ったんですか?」



「そうだけど…?」



「じゃあ、味に期待しない方が良いですね」



生意気な後輩王子様はサラッと嫌味を言ってきた。

でも、これは本心じゃないってこと知ってる。



「じゃあ、返して。私が食べるから」



だから少しイジワルをするんだ。

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